2017年4月

「教学相長ず」(教え合い、学び合うことが大きな財産になる)

「教学相長ず」(教え合い、学び合うことが大きな財産になる)

33年前、創業者である現会長が、算数の授業である取組みを行いました。それは、教えたところの確認テストをして、全問解けるまで帰れないというものですが、その中で画期的だったのは、一定時間が過ぎたら解けた者が解けない者に教えていい、というものでした。それにより、生徒の間で、教えたいがために必死で解く、教えられたくないために必死で解こうとする、という効果を生みました。

先頃、あのクラスはなぜうまくいったのかを考えていた時に、中国の四書五経の一つである「礼記(らいき)」のなかにある、「教学相長ず」という言葉に行きつきました。これは、「人に教えることにより物事の難しさに気づき、学ぶことにより自分の知識の少なさに気づかされる。教えることと学ぶことは、お互い補い合うことである」という意味です。

人にものを教えるには、まず自分が学んでいなくてはなりません。一方で教えてもらう側は、自分の勉強不足に気付くことができるため、向上心も沸いてきます。人から学んだことを頭の中で整理していく過程では、新たな知識の習得や発見もあります。

勉強や仕事の仲間だけではなく、友人や家族などすべての人と教え合い、学び合うことができれば、知識を得ることに加えて、人と人とのつながりも強くなり、より良い信頼関係を作ることにもなります。

社員には、仕事をするうえでお互いに教え合おう、学び合おうということを意識してもらい、みんなが成長できる、いい職場を築いて欲しいと思っています。

代表取締役社長 白川 寛治

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