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高校受験成功のカギは「内申点」にある!評価を上げる方法を解説

2023.01.01

高校受験を成功させるためには、受験当日にどれだけ点数を伸ばしていくかの取り組みが非常に重要です。しかし、受験成功のカギは受験当日の点数だけでなく「内申点」も握っています。「日々の勉強を無駄にしないためにも、内申点にも目を向けたい」と考えているお子さまや保護者の方は多いのではないでしょうか。

この記事では、内申点の概要や2021年からの新たな評価基準などを解説します。内申点の評価を上げる具体的な方法なども紹介していますので、ぜひ最後まで読み進めてください。

◆本記事の目次

公立高校受験成功のカギは「内申点」

内申点とは、中学校で学習する教科の評定を5段階で算出する点数を表しており、「調査書点」や「調査書素点」とも呼ばれます。内申点の点数は生徒が受験する高校に提出され、受験当日の試験と合わせて選考にも使用される重要な数字です。内申点について詳しく理解することが高校受験成功のカギといえるでしょう。

●内申点の対象科目

内申点の対象科目は、国語・社会・数学・理科・英語・音楽・技術・美術・保健体育の9科目です。学校によっては外国語科目が加えられることもあります。「内申書の対象科目は5教科だけ」と勘違いしている方は要注意。音楽や技術、美術、保健体育の内申点も評価には加味されることを忘れてはいけません。メインの科目だけではなく、どの教科も平均的に力を伸ばすことが重要です。

●内申点は高校受験にどれくらい影響するのか?

ほとんどの高校では、試験と合わせて内申点が入試で加点されるのが一般的です。しかし、日本全国でルールが統一されているわけではなく、地域によっては内申点を2倍換算して合否判定する場合もあります。

いずれにせよ「加点」という観点からも、内申点アップは志望校に合格するためには必要不可欠です。


【2021年度刷新】内申点の新しい評価基準

2021年度より導入された「新学習指導要領」によって、内申点の評価基準も大きく変わりました。従来は「知識・理解」「技能」「思考・判断・表現」「関心・意欲・態度」の4点から評価をされていました。2021年からは「知識・技能」「思考力・判断力・表現力など」「学習に取り組む態度(主体性・人間性)」の3点に変更されています。

この3点がどのような内容を示しているかを掴むことが、内申点を伸ばすためには大切です。ひとつひとつ解説していきます。

●知識・技能

評価基準の1つ目は「知識・技能」です。この評価基準では、各教科それぞれの知識や考え方を的確に捉えられているかが評価されます。数学であれば、正しく公式を理解できているか、計算方法は正確かなど。英語であれば、単語のスペルは合っているか、文法に則って英文が作成できているかどうかなどがポイントとなるでしょう。

これらが身についているかは「定期テスト」や「小テスト」で判断されます。そのため、テストの成績が直結する評価基準と考えてよいでしょう。各教科を繰り返し学習し、基本と応用の双方を身につけることで評価アップが狙えます。

●思考力・判断力・表現力

評価基準の2つ目は「思考力・判断力・表現力」です。この評価基準では、自分の考えを表現する力や問題や課題を解決していくための考える力、適切に情報を取捨選択する力を持っているかが評価対象となります。それぞれの問題に対してどれだけ深い考えを持ち、その考えを表現できるかがカギとなるでしょう。

「思考力・判断力・表現力」は定期テストだけではなく、授業の中で行われるグループディスカッションや、都度提出するレポート、授業中の発言などによって判断されます。

高い評価を得るためには、日頃から正しく情報を整理することを意識し、何が問われているのかを掴んだ上で自分の意見をまとめる癖を身につけるとよいでしょう。

●学習に取り組む態度(主体性・人間性)

評価基準の3つ目は「学習に取り組む態度(主体性・人間性)」です。この評価基準では、生徒ひとりひとりが学習に対して意欲や興味をどれだけ持っているかが評価されます。評価基準改訂前の「関心・意欲・態度」に相当する内容です。

「学習に取り組む態度(主体性・人間性)」の基準は、授業に対する参加態度や課題の期限厳守などによって判断されます。定性的な評価軸になるため、意欲さえ持っていれば高評価の獲得は可能です。評価を上げるためにも、授業中に積極的に発言する、レポートは期限内に必ず提出するなど、基本的な事柄を日々心がけましょう。

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内申点の評価を上げる具体的な方法

内申点はどのように伸ばしていけばよいのかを早い学年の内から知っておけば、より受験が有利となるでしょう。ここからは、内申点の評価を上げる具体的な方法を「定量的評価」「定性的評価」の2点から解説します。

●定量的評価を上げる

内申点の評価を上げる方法の一つは、定量的評価を伸ばすことです。具体的には、定期テストの点数・小テストの点数を上げることで評価が高まります。中学校の定期テストでは、基本的に授業で習った範囲内で出題がなされます。そのため、毎日の授業をきちんと受けて復習を欠かさなければ一定の点数は取れるでしょう。

また、日々の学習を忠実に進めていれば、定期(あるいは不定期)で行われる小テストの心配もそれほどありません。一方、定期テストの前に一夜漬けで勉強をしている際は小テストへの対応が難しいため、定量的評価を伸ばしにくくなるでしょう。学習の習慣をつけて、コツコツと学んでいく姿勢が何よりも大切です。

●定性的評価を上げる

定量的評価を伸ばすのと同様に、定性的評価を伸ばすことも重要。定性的評価は内申点の新しい評価基準である「学習に取り組む態度(主体性・人間性)」に該当する内容であるため、いかに日々の学習を真剣に取り組んでいくかの姿勢が問われます。

評価を伸ばすためには、何よりもまず授業に真摯に取り組みましょう。積極的に手を挙げる、グループディスカッションで会話を引っ張るなど、その教科に関心を示している様子を表に出すことが重要です。授業中に寝るなどは問題外と捉えましょう。

また、課題を期日までに提出することも重要です。その際には正答率が高い方が、定性的評価が伸びやすいともいわれています。期日提出を最優先しつつも、誤答ばかりでの提出や丸写しでの提出がないように留意しましょう。


志望校に内申点が足りない場合にできる対策

受験に際して志望校を決める際に、「内申点の重要性に気が付くのが遅かった……」というケースは少なくありません。過去の内申点を変えることはできないため、そこからできる取り組みに注力することが重要です。

ここからは、志望校に内申点が足りない場合にできる対策を解説します。

●内申点以外の「内申書」の評価を上げる

志望校に対する内申点が足りない場合には、内申書の評価を伸ばすことを考えましょう。内申書とは、生徒の学校生活の様子を事細かに記載し、中学校側が高校側に提出する書類のことです。内申書の内容に内申点も加えられていますが、その他の内容も記載されているため、評価アップの可能性になり得ます。

内申書の記載項目は下記のとおりです。

1.基本情報
2.教科学習の記録
3.出欠の記録
4.特別活動
5.行動の記録
6.総合所見

このうち、3~5は3年生以降でも対策が可能です、3は「3年生時に無遅刻無欠席を心がける」、4は「体育祭、文化祭、クラスなどで代表を務める」、5は「部活動で県大会に出場する」などの行動を取ることで内申書の評価項目を伸ばせるでしょう。

●当日の筆記試験で高得点を獲得する

内申点が足りない場合の対策として取り組みやすい方法は、受験当日の筆記試験で高得点を獲得することです。受験合否を分ける点数は「当日の試験点数+内申点」で大まかに決まります。

目標とする内申点に足りなかったとしても、当日の筆記試験で高得点を取れば、内申点分をカバーできるかもしれません。

内申点は足りないがワンランク上の高校を目指したい場合、受験勉強そのものに注力するのも一つの方法でしょう。しかし、内申点が足りている他の受験生に比べて一歩遅れている点は常に意識しておくことが重要です。

●面接で高評価を獲得する

推薦入試を受ける場合には、受験に面接が入ってくるケースがほとんどです。こちらも筆記試験と同様、面接で面接官から高評価を獲得することで内申点をカバーできる可能性が高まります。

面接の際には、スムーズに受け答えをしつつ自らの意見をしっかりと伝えられるように、面接対策を徹底して行うことが重要です。想定外の質問にも落ち着いて答えられるように訓練を積み重ねておきましょう。

●志望校のラインを下げる

どうしても内申点が足りない場合には、志望校のラインを下げるのも一つの方法です。仮に内申点が過度に低い場合には、筆記試験や面接でカバーできないケースもあります。

その場合、志望校のラインを下げる方法を取らざるを得ませんが、あくまでも最終手段として捉えておきましょう。


高校受験の内申点・筆記試験対策は京進の「高校受験対策コース」で

学習塾「京進」は、「ひとりひとりを大切に」との思いを大切にして子どもたちと向き合ってきました。筆記試験対策だけではなく、内申点向上のための取り組みにも力を入れています。

ここからは、京進が持つ特徴や独自のカリキュラムについて解説します。

●超定期テスト対策 「Go Dash!」で内申点向上を

京進では、超定期テスト対策 「Go Dash!」によって内申点向上を図っています。定期テスト当日までの過程を大切にし、結果を出すことの素晴らしさを伝えており、中学校生活3年間を通して成績を伸ばすことを重要視しているのです。

各中学校のテスト範囲にあわせた指導を行っているため、どこを重点的に対策すればいいのか、学習のポイントはどこにあるのかなどが把握しやすくなっています。そのため、内申点を上げたい場合にもおすすめです。

●ひとりひとりの性格・成績にあわせたフォローアップ

掲げている「ひとりひとりを大切に」の理念に則り、京進の中学・高校受験TOPΣではリーチング学習手帳やほめる指導、授業前後の質疑応答などによって、ひとりひとりの生徒にフォーカスした学びを徹底しています。

例えば完全担任制を採用しているため、生徒の学びの進捗状況や理解度に応じた学習を丁寧に進めていくシステムが整っています。個別での質問にも対応しているため、わからない点があってもスムーズに解決できるでしょう。

●学習状況の見える化で自分の現在地を確認

京進の中学・高校受験TOPΣでは、週実テスト、京進フォローアップ、定期テスト準備などによって学習の見える化に力を注いでいます。いつでもスマートフォンから学習状況を確認できるため、現在の立ち位置や習熟度がわかりやすくなっているのも特徴です。

特に、中学1年生、2年生の生徒にiPadを貸与しており、端末内のアプリで週実テストが受験可能である点が特徴的。その週に習った学習内容を完全に理解するまでテストを続けるため、着実に知識が身につきます。


京進は日々の学びをサポートいたします

高校受験は、子どもの将来を左右し得る非常に重要なものです。第一志望校合格のためにも、受験当日の備えと合わせて、内申点をいかに伸ばすかについて早い学年から意識するようにしましょう。

京進の中学・高校受験TOPΣでは1年生から内申点を伸ばしていくために、定期テスト対策にも大きく力を入れています。日々コツコツと勉強を重ねることで第一志望校合格を目指す方は、ぜひお問合せください。

夢・実現への大切な一歩として、「できる力」を育て、
「志望高校合格」へと導く京進の「高校受験対策コース」

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