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復習に適したタイミングはいつ?復習の重要性や効果的な勉強のコツ

2023.05.18

勉強において復習は重要ですが、復習まで手が回らず後回しにしてしまうことも多いでしょう。確かに子どもにとっては、授業の予習や宿題で手一杯だったり、復習の仕方がわからなかったりと、復習に対するハードルは高いのかもしれません。
そこでこの記事では、復習の重要性や適切なタイミングについて詳しく解説します。あわせて効果的な勉強のやり方やコツも紹介するので、本記事を参考に復習の習慣化を目指しましょう。

◆本記事の目次

勉強において復習が重要な理由

勉強における復習は、記憶の定着や学習内容の深い理解のために重要です。これは脳科学に基づく学習方法としても確立されていて、特に受験勉強のキーポイントとなります。ここからは、復習することの主な効果を2つ紹介します。

●記憶が定着する

復習することで、学習したけれど忘れてしまっていた内容を思い出し、再び「覚え直す」ことができます。人は、一度記憶した内容でも時間が経つと忘れてしまいます。
これは、勉強の記憶と時間の関係を表した「エビングハウスの忘却曲線」でも明らかで、1時間後に約56%、9時間後に64%、24時間後には覚えたことの67%を忘れてしまうといわれています。人は時間が経つにつれ、覚えたことをどんどん忘れていくのです。しかし、これを裏返して考えると、覚え直し(復習)のタイミングが学習した時間に近ければ近いほど、記憶の定着率が高くなるといえます。

また、一度忘れても、覚え直すことで記憶が鮮明になるので、復習すればするほど一回の覚え直しにかかる時間は短くなります。記憶をつかさどる海馬は、記憶の整理と情報の取捨選択を1カ月かけて行うため、この期間内に復習を繰り返すことで効率的に知識を定着できます。

●学習した内容を深く理解できるようになる

復習することで、授業で学習した内容をより深く理解できるようになります。
ただ単に暗記したことを「覚えている」のと、勉強した内容や意味を「理解している」ことは全く別物です。例えば、数学の公式をただ覚えただけでは知識として定着していないので、別の問題や単元への応用ができません。逆に公式の成り立ちや問題文の意味・意図を捉えて理解した知識は、どんな問題にも自由自在に応用することができます。

とはいえ、授業で習った内容を1回ですべて理解するのは難しいものです。さらに、その日のうちに全部復習して、頭に入れようとしても脳の許容量には限界があるので、それ以上詰め込んでも効果が薄くなります。復習はタイミングを分けて段階的に行うようにしましょう。繰り返し復習することで理解が深まるため、毎日コツコツと積み重ねることが大切です。


効果的な復習のタイミング

学習した日の翌日に1回、少し時間をおいたタイミングで3回以上、合計4回以上復習の機会をつくるのがおすすめです。またこの4回を、海馬が必要な情報を整理する約1カ月の間に行うことがポイントです。1カ月間で4回以上復習することで、脳に知識として定着しやすくなるからです。ここでは、適切な復習のタイミングと効果的な学習のポイントを見ていきましょう。

1回目:習った日の翌日

復習のタイミングとしてまず押さえておきたいのが、習った日の翌日です。1回目の復習は、新しく覚えたことをおさらいしながら整理して、重要箇所を覚えましょう。すべて完璧に覚えようとするのではなく、短時間でも復習の時間を取ることが大切です。

なお、復習をする時間は就寝前をおすすめしています。これは、睡眠によって脳の中で記憶が整理される「睡眠レミニセンス現象」に基づくものです。寝る前におさらいすると記憶が定着しやすくなるため、当日の復習は就寝前の1~2時間前にするようにしましょう。

2回目:習った日から約4日後

新しく得た知識を定着させるために、習った日から4日後を目安に2回目の復習をすると効果的です。勉強したことをまとめて復習し、解けない問題やつまずいた点をチェックしましょう。これを、1単元につき15~30分を目安に行います。

4日ほど間隔を空けることで、覚えていない内容が明確になるので、ポイントを絞って効率よく復習することができます。

3回目:習った日から約10日後

さらに記憶を定着させるためには、習った日から約10日後に3回目の復習をすることが重要です。
このとき大切なのは、復習する内容を限定することです。覚えた内容を含む問題集を解き、わからなかったところや間違えた箇所を重点的に復習するようにしましょう。

4回目:習った日から約1カ月後

人間の記憶をつかさどる海馬は覚えた内容を整理するために約1カ月かかるため、最終確認として、習った日から1カ月後に4回目の復習を行うとよいでしょう。

なお、復習はここで終わらせるのではなく、解けない問題がなくなるまで1カ月後以降も定期的に繰り返すことが、記憶定着への近道です。

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復習を効率的に行うコツ

ここまで、復習の「タイミング」が記憶の定着や学習内容の理解に重要であることを述べてきました。ここからは、脳科学に基づいた効率的な復習のコツをさらに3つ紹介します。

●五感を使って復習する

復習をするとき「ノートを眺めるだけ」、「ひたすら英単語を書くだけ」で終わらせてはいませんか?

勉強は視覚や触覚だけでなく、聴覚や嗅覚、味覚の五感を最大限に活用することが重要です。これにより、記憶をつかさどる海馬がフルに刺激されて、長期記憶として定着しやすくなります。

例えば、ただ見るだけでなく声に出して読み上げたり、リズムに乗せて歌ったりすると記憶の定着がより強固になるでしょう。ほかにも集中力が高まるアロマオイルを嗅ぐ、散歩をしながら覚えるといった方法も効果的です。自分に合った方法を見つけ、復習に取り入れてみましょう。

●問題集やテストを使って実践的に復習する

復習に暗記は必要ですが、ただ暗記ノートで覚えるだけでなく、問題集をプラスして実践的に暗記に取り組むのもおすすめです。問題を解く際、暗記した内容を思い出そうとする行為を行います。この思い出すという行為は、記憶を鮮明にして知識の定着を促します。
また、脳は入力より出力を重視するので、その点でも問題を解くという行為は適しているといえるでしょう。

●隙間時間を活用する

まとまった時間、机に向かうだけが勉強と思う人がいますが、実はそうではありません。復習は、ちょっとした隙間時間に、通学中の電車やバスの中などで行うことも可能です。

ダラダラと勉強するより時間が限定されるので、かえって集中して復習に取り組むことができます。間違えやすいところを単語帳にまとめておくなど、重点的に見直したい箇所をピックアップしておくと、短時間の復習にも使えて効果的です。

脳に記憶される情報は、情報を使う頻度によって優先度が左右されるため、まとまった時間が取れなくても、隙間時間にコツコツ繰り返し行うことが大切です。


復習は効果的なタイミングで繰り返し行おう!

復習は記憶の整理と取捨選択が行われる1カ月のうちに、適切なタイミングで行うことが重要です。新しく覚えたことのおさらいや、間違えやすい問題を重点的に復習に取り入れてみましょう。

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京進の個別指導 スクール・ワン」では、先生1人に対し、生徒2人の個別指導を実施しています。解説後にすぐに問題を解けるので、記憶の定着にも効果的です。

また、受験生対象の実戦トライアルでは、時間をはかって、入試問題を解いた後、時間の使い方等を1:1で先生に解説してもらえます。受験勉強のやり方や対策も、褒める指導で手厚くサポートしてくれるのも魅力の一つです。

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