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大学受験は何から始める?勉強の前に終えておきたい4つのこと

2023.06.09

「いよいよ大学受験を意識すべきタイミングになったものの、何から始めればいいのかわからない」「定期テストでは点数が取れているけど、志望校合格を目指した事前準備をしたい」

このような思いを持っている高校生や保護者の方もいるでしょう。大学受験に合格するためには、取り組むべき事柄が多々あり、すべてに対してしっかりと準備を整えていかなければいけません。しかし、やるべきことが多いため、上手に時間を使えずに高校生活を過ごしてしまうケースも多くみられます。

この記事では、大学受験への取り組みをスタートしたい方向けに、大学受験準備を始める時期の目安や目標・スケジュールの設定方法、効率的な受験勉強のポイントを解説します。ぜひ最後まで読み進めてください。

◆本記事の目次

大学受験の勉強はいつから始めるのがよい?

大学受験に向けた勉強は、高校1年生から始めることをおすすめします。受験勉強を始めるのは早ければ早いほどいいのです。

当然ですが、取り組みが早いほど勉強時間を確保することができ、基礎固めや応用問題の演習、志望校対策を十分に行えるようになります。

志望大学が明確になっている人は、高1や高2から受験対策を始めることが多いようです。部活に打ち込んでいる人も、できる限り勉強する習慣は身につけておくといいでしょう。

【学年別】大学受験勉強の大まかな流れ

高1・高2のうちは、基礎的な内容の学びを意識するのがおすすめです。高1は、国語・数学・英語・理科・社会など各教科の基礎を丁寧に固めていく時期です。少なくとも高3の夏までには基礎固めを終わらせましょう。方法としては、中学の内容の復習を行う、普段の授業の予習・復習で習った内容を確実に理解するなどが挙げられます。

部活動などもありますが、「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」を使って受験をする場合には、1年生からの成績(調査書)も推薦に影響してきます。そのため、毎日少しでも勉強する習慣を身につけることが重要です。

また、1年生のうちに志望学部が文系なのか理系なのかを決めておきましょう。

高校2年生になったら、志望校や志望学部を具体的に決めていきましょう。目指す進路をはっきりさせることで、受験対策がより具体的に進められるようになります。また、この時期に自らの得意・不得意を明確にしておき、苦手をどのように克服するかの計画も立てる必要があるでしょう。

部活動を引退した高校3年生の夏以降からは問題演習を中心に行いましょう。過去問を解く、模擬試験を受けるなどで、応用力を身につけていきます。解けなかった問題を復習し、解ける問題を増やすことを目指すフェーズです。

12月~3月は、いよいよ受験本番シーズンです。受験当日までに残された期間や時間を逆算し、1日たりとも無駄にしないようスケジュールを詰めましょう。冬休みをどう使うのかは、受験突破においては非常に重要です。


【大学受験の始めにやること①】目標とスケジュールの設定

大学受験合格を目指すうえでは、目標設定と学習スケジュールの設定が大切です。高校入学から卒業まで、時間を無駄にしないよう心がけましょう。

ここからは、大学受験の始めにやることとして、目標とスケジュールをどのように決めるのかを解説します。

1.志望校を決める

最初にやるべきことは、大学で学びたいことを明確にすることです。本人が学びたい学部や学科をもとに志望校を決めましょう。その際、あまり選択肢を絞りすぎず、複数の候補を選ぶことをおすすめします。

「関関同立を目指す」「産近佛龍のいずれかに合格したい」など、目標は人によって違うでしょう。自らの伸び幅や学力レベルと照らし合わせつつ、志望大学を少しずつ明確にしていくことをおすすめします。また、受験する学部、学科が文系・理系のどちらに該当するのかも重要です。

学びたい学部や学科が決まり志望校を選定したら、その大学の情報を集めましょう。詳しい情報を集めることで「本当にこの大学で学びたいか否か」が明確になります。また、試験科目や配点も調べておきましょう。

情報集めには、オープンキャンパスや学校説明会などがおすすめです。実際に大学に行ってみて、学びのイメージをつかみましょう。

2.入試の日程を確認する

目標とスケジュールを決めていくためには、志望校の入試日程の確認も欠かせません。

国公立・私立とでは、受験の時期が異なるため注意しましょう。一般的な入試の日程は下記のとおりです。

・私立大学 総合型選抜:9月上旬~
・国公立大学 総合型選抜:10月上旬~
・私立大学 学校推薦選抜:11月上旬~
・国公立大学 学校推薦選抜:11月上旬~
・大学入学共通テスト(旧センター試験):1月中旬
・私立大学:1月下旬~2月下旬
・国公立大学前期日程:2月中旬
・国公立大学中期日程:2月下旬~3月上旬
・国公立大学後期日程:3月中旬

入試の日程を把握したうえで、スケジュールを固めていきましょう。

3.現在の学力を把握する

目標校を決めたら、現在の学力を把握しましょう。現段階で合格に必要な学力が身についているのかどうか、これからの勉強によってどのぐらい伸びる可能性があるのか、などをチェックすることが重要です。

学力を測るためには、模試を受けるのが効果的で確実な方法でしょう。
志望校の偏差値との差を把握することで、より受験への意識が向きやすくなります。

また、実際に入試問題を解いてみるのも有効な方法です。難易度はどれぐらいか、どの程度解答できたか、出題傾向はつかめているか、などがわかれば、現状を打開するための対策も立てやすくなります。

4.学習計画を立てる

現在の学力を把握したら、具体的な勉強計画を立てましょう。計画を立てることで、これからの学習内容も明確となり、学習スタイルや生活のバランスも定まっていきます。

学習計画を決めたら、その内容に従って受験勉強を始めていき、自学学習を進めていくのがオーソドックスなやり方です。

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【大学受験の始めにやること②】具体的な勉強内容を知る

学習計画を立てた後は、計画やカリキュラムに従って勉強を確実に進めていきましょう。

ここからは、どうやって勉強を始めればいいかについて説明していきます。

●教科書で基礎を固める

大学受験対策・大学受験勉強として何よりも大切なことは、教科書を用いて基礎を固めることです。勉強における基礎とは、最低限覚えておくべき単語や文法、法則、公式を指します。

最初に、教科書にわからないところがない状態を目指しましょう。基礎固めのためには、教科書を3周以上読んだり、問題を解いたりする勉強方法がおすすめです。知識や用語を頭に入れるインプットだけではなく、どのように学んだ内容を活かすのかのアウトプットも意識しましょう。

また、定期テストの結果には一喜一憂しないようにしましょう。一時的な失敗は誰にでもあるもの、短期的な結果ではなく、長期的な結果を意識するのがコツの一つです。

●苦手な問題をなくす

苦手科目や苦手教科、苦手な問題を克服することは、受験突破に向けて欠かせない取り組みの一つです。得意科目だけでは大学合格は目指せません。

「国語の中でも、現代文は得意だけど古文は意味が読み取れない」「英単語・英文法を覚える、英語長文を読むのも苦手」「日本史は覚えられるけど世界史のカタカナは頭に入ってこない」。こういった思いを持っている受験生もいるでしょう。

基礎固めの勉強では、どうしても苦手分野や問題が出てくるものです。解けない問題や苦手な単元は放置せず、理解できるまで何度も解くことが大切です。

教科書や問題集を何度も解き直す勉強法の場合、2周目以降は間違えた問題を中心に解くと効率的です。

●レベルに合った参考書を選んで繰り返し解く

基礎を固めたら、一つレベルの高い参考書や問題集に挑戦しましょう。その際は一気に複数の教材に取り組むのではなく、1冊ずつ参考書を終わらせるのがポイントです。

複数の参考書を同時に勉強しても、なかなか内容は頭に入ってきません。同じ参考書を繰り返す方が実際は効果的です。


効率的な受験勉強のポイント

人によって目標とする大学は異なりますが、効率的・効果的に受験勉強を進めることは共通しています。志望校合格を成し遂げるためには、一日一日着実に実力・成績アップを目指していきましょう。

ここからは、効率的な受験勉強のポイントを6つ解説します。

●勉強に集中できる環境をつくる

効率的な受験勉強のためには、勉強に集中できる環境づくりが欠かせません。少しでもやる気を削がないように机の上に漫画やスマホなどを置かない、ゲームを部屋に置かないなどを意識しましょう。

もし家の中で勉強に集中できる環境をつくることが難しい場合は、学校や学習塾、指導塾、予備校の自習室などを活用するのがおすすめです。

●勉強を習慣化する

勉強を習慣化することも、効率的な受験勉強を進めるうえでは大事な取り組みです。まずは、毎日机の前に座る習慣をつくりましょう。

自分で勉強の習慣をつくることが難しい人は、塾に通うことを検討するのもいいでしょう。毎日決まった時間や場所で勉強することで、徐々に習慣化が図られていきます。

●スモールステップを意識する

スモールステップを意識すると、学びが効率的に進んでいきます。スモールステップとは、目標を細分化して達成を目指す手法です。

小さな目標を繰り返し達成していくことで、勉強に対するモチベーションは維持・上昇します。あまり大きすぎる目標を掲げたり、完璧を求めたりすることは避け、まずは手の届く範囲から取り組みを進めていきましょう。

そのためには、日々のスケジュールを細分化するのがおすすめです。1日、1週間、1カ月など期間を細かく区切って目標を設定し、無理のない計画を立てていきましょう。まずは1年間の到達目標を決めたうえで、その内容を達成するための方策を1カ月、1週間、1日の計画に落とし込んでいくと、比較的スムーズにスケジュールが決まっていきます。

●理解度を重視する

「理解度」の重視も、効率的な勉強のためには欠かせません。よく「勉強はすればするほどいい」「かけた時間の分だけ成果が出る」といった声を聞きますが、一部は正解で一部は誤りです。勉強時間は大切な要素ですが、やみくもに勉強しても明確な成果は得られにくいでしょう。

そのため、大学受験をするうえでは、勉強にかけた時間よりも理解できた量を重要視することをおすすめします。着実に実力を高めていき、「問題が解けるようになること」を各教科において目指していきましょう。

●隙間時間を活用する

受験勉強を効率的に進め、志望校合格を成し遂げるためには隙間時間を活用する工夫が大切です。隙間時間を見つけて勉強することで、無駄なく時間を使えるようになるでしょう。

隙間時間の例として代表的なのは、通学時の電車に乗っている時間やお風呂の時間、寝る前の30分などです。こういった少しの時間を活用することで、徐々に実力が高まっていきます。

隙間時間の勉強は暗記科目が向いています。英単語帳を使って単語を覚える、理科の元素を覚える、数学の公式を覚えるといった取り組みをするといいでしょう。限られた時間での学習では「タイムプレッシャー」がかかるため、集中力が高まりやすいのです。

●一緒に勉強に取り組む仲間をつくる

一緒に勉強に取り組む仲間をつくることは、モチベーションの観点において非常に重要です、悩みや不安を抱えていたとしても、同じ目標に向かってがんばる仲間がいればポジティブな気持ちで志望大学合格を目指せるでしょう。つらいときには、友だちのがんばりが励みになるものです。

また、仲間だけではなく、周囲の大人にも何かあれば頼るようにしましょう。具体的な周囲の大人の例としては、家族や学校、塾の先生などが挙げられます。大人にアドバイスを求めることで、思いがけず悩みが解消されるかもしれません。


京進の個別指導 スクール・ワンは志望校合格をサポートする個別指導塾です

大学受験合格を目指すためには、志望大学の選択からスケジュール設定、効率的な勉強までやるべきことが数多くあります。希望の大学や学部に合格するためには、まず何から始めるべきなのかを最初にはっきりさせておきましょう。

高校生活は有限です。どのように3年間を過ごすかによって、その後の大学生活は大きく変わるといっても過言ではありません。他の受験生と差をつけるためには、1年生のうちから大学受験を意識した取り組みが求められます。

京進の個別指導 スクール・ワン」は、志望校合格を目指す高校生をサポートする、先生1人に生徒2人の完全個別指導塾です。過去問演習の授業「実戦トライアル」など、ひとりひとりの目標にとって適した学習方法でサポートをしているため、子どもや保護者の方に困ったことがあればすぐ対応できます。

大学の決め方や勉強計画の立て方などについてもアドバイスしており、ひとりひとりに向き合った指導を徹底してきました。仲間に刺激を受ける環境や、学習習慣を身につけたいと考えている生徒に向いている個別指導塾です。

合格に向かって効率的に勉強を進めていきたい方は、ぜひお問合せください。

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