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【中学生向け】読書感想文の書き方は?本の選び方や読み方のコツ

2023.06.28

「学校の夏休みの宿題で読書感想文が出たけど、どう書いていいのかわからない」
「国語や作文が苦手なので、読書感想文が書きにくい」

このような思いを持っている方もいるでしょう。また、悩んでいる子どものサポートをしたい保護者の方もいるかもしれません。読書感想文は自由研究と並んで子どもが苦戦しがちな宿題です。

前提として、読書感想文を書くときには、下記に挙げる指定条件を確認しましょう。
● 本の種類(課題図書、自由図書のいずれか)
● ジャンルやテーマの指定
● 原稿用紙の枚数や字数の指定
● 注意事項(対象外のジャンルがないかなど)

この記事では、読書感想文が書きやすくなる本の選び方や読み方を解説します。ぜひ最後までご覧ください。

◆本記事の目次

【中学生向け】読書感想文が書きやすくなる本の選び方

読書感想文をスムーズに書くためには、本の選び方が重要です。自分自身の感想やコメントが頭に思い浮かびやすい本やジャンルを意識的に選ぶことで、書く難易度は大きく下がるでしょう。

ここからは、読書感想文が書きやすくなる本の選び方を紹介します。

●興味がある本を選ぶ

読書感想文を書きやすくするためには、書かれている内容に興味がある本を選ぶのがコツの一つです。興味があるかどうかを判断するために、まずはあらすじを確認しましょう。そのうえで、読書感想文を書きやすそうな本を選ぶのがおすすめです。

すでに持っている知識を活かせる本を選ぶのもいいでしょう。

●自分のレベルに合った本を選ぶ

自分のレベルに合う読みやすい本を選ぶのも、読書感想文が書きやすくなる方法の一つです。読みやすい本の定義は人によって異なりますが、内容が難しすぎず、情報量がさほど多くなければ比較的読みやすいと言えるでしょう。物語調の作品のほうが読みやすいという人も多いようです。

ページ数・文字数の多い本や内容が難しい本など、読むのに時間がかかる本は、文章を書くのが苦手な人は避ける方が無難です。字の大きさや、挿絵などを参考にして、最後まで興味を持って読めそうな本を選びましょう。

●テーマを決めて選ぶ

書きたいテーマを決めてから本を選ぶと、読書感想文が書きやすくなります。

たとえば「世界平和について書きたいので、マザーテレサの伝記を読む」など、自分が関心あるテーマと関係のある本なら理解も進みやすく、読書感想文に書く内容もまとまりやすいでしょう。読み終わった後に「何を書いたらよいのだろう」と悩むことも防げます。


【中学生向け】読書感想文が書きやすくなる本の読み方

読書感想文を書きやすくするために、読む段階でもいくつかのコツがあります。ここからは、読書感想文が書きやすくなる本の読み方を解説します。

●本を読む前にやること

実際に本を読み始める前に、読む前の気持ちをメモしておくと、読書感想文が書きやすくなります。最初に、本を選んだきっかけや本の印象などをメモとして残しておきましょう。

本を選んだきっかけとしては「タイトル・題名にひかれた」「抱えていた悩みを解決してくれそうだった」「好きな作家・著者の作品だった」などが挙げられます。

●おすすめの本の読み方

読書感想文が書きやすくなる、おすすめの本の読み方をいくつか紹介します。

本は印をつけながら読むと後から感想を書くのが楽になります。具体的には、主人公・登場人物の気持ちや、気持ちが変化する出来事に印をつけましょう。印をつけることで、感想文を書く際に重要なポイントを見返しやすくなります。

また、本を2回読むのもおすすめです。2回目は気になった部分を中心にじっくり読みます。

具体的には、1回目は話の流れを大まかに頭に入れつつ、気になる部分に付箋を貼ります。2回目は、付箋の箇所を読み返しながら、じっくり内容を理解します。

共感する部分や共感できない部分、気づいたこと、読後の感想など。自分の感じたことをメモするのも大切です。

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【中学生向け】読書感想文の書き方

読書感想文を書く際には、あらかじめ構成をしっかり練っておきましょう。読書感想文は、「1.導入部分」「2.あらすじ」「3.自分の考え」「4.まとめ」の4ステップの構成が一般的です。

ここからは例を交えながら、各構成の書き方をステップごとに紹介します。

1.導入部分

読書感想文で最初に書くのが導入部分です。導入部分の文章量は全体の1割程度を目安として、本を選んだ理由や読む前の自分の気持ちなどを書きましょう。

書き出しは、本を選んだきっかけから書くのがおすすめです。なぜその本を選んだのかを、読み手にわかりやすく伝えてあげることが大切です。

導入部分の例

小学生の時に国語の教科書で読んだ「やまなし」の作者、宮沢賢治について調べてみたところ、たくさんの作品を書いていることを知りました。そこで、先週の日曜日に図書館に行き、宮沢賢治の「注文の多い料理店」という作品を借りてみることにしました。

2.あらすじ

導入部分の次は、選んだ本のあらすじを書きます。文章量は全体の2割程度を目安として、本の内容や心ひかれた場面などを簡潔に説明しましょう。

読書感想文はあくまでも感想文であり、本の内容そのものを説明する文章ではありません。あらすじは細かく書きすぎないように注意しましょう。

あらすじの例

このお話は、東京から来た二人の若い紳士が、付き添いの猟師と共に、山で狩猟をする場面から始まります。なかなか獲物が取れないこともあり、どんどんと山奥に進んでいく途中、付き添いの猟師ともはぐれ、連れてきた犬も死に、心細くなった二人の猟師が、下山しようと思った矢先、山の中で不思議な西洋料理店を見つけます。

3.自分の考え

あらすじを書いたら、自分の考えを書いていきます。自分の考えの文章量は全体の5割程度が目安です。本を読んで感じたことの中で、一番伝えたい気持ちを中心に書きましょう。書く内容の例としては次のようなものがあります。

● 感動したこと
● 疑問に感じたこと
● 共感したこと
● 印象的だった場面
● 響いた言葉やセリフ

書く際には、読みながら取ったメモを参考にしましょう。なぜそう感じたかの理由も添えつつ書いたり、実体験を交えて説明したりすると、いっそう良い読書感想文に仕上がります。

自分の考えの例

西洋料理店の奥へ近づくにつれ、二人の紳士はさまざまな注文を付けられるのですが、その注文を読むたびに次は何が起こるのかとドキドキ感が止まりませんでした。最終的には、想像もしていなかった、

4.まとめ

最後に、全体の2割程度の文章量を目安に、まとめとして読後の感想を書きましょう。心境の変化や今後の目標など、本が自分に与えた影響や今後の生活にどう活かすかを書くとまとめやすくなります。

まとめの例

私はこの本を読んで、宮沢賢治という作者の想像力の高さや自然を大切に考える姿勢を学んだ気がします。宮沢賢治の他の作品にも、今回出てきた「猫」はたくさん出てきますが、そのどれもが、賢く、また自然の守り神のような役割をしていると私は考えます。私もこの作品を通じ、自然の偉大さを再度考えることが出来ました。


読書感想文を書く際に気をつけること

読書感想文を書く際には、いくつかのポイントを踏まえるとよりクオリティの高い内容になります。

ここからは、読書感想文を書く際に気をつけることを解説します。

●語尾をそろえる

読書感想文を書く際には、語尾をそろえましょう。「です・ます調」か「だ・である調」かに統一します。

「です・ます調」は文章が柔らかい印象になりますが、同じ語尾が続きやすくなるデメリットがあります。一方、「だ・である調」は淡々とした印象を与えてしまいがちです。

●原稿用紙のルールを守る

原稿用紙のルールを守るのも、読書感想文ばかりでなく作文を書く際に必要なことです。原稿用紙の書き方には、下記のような決まりがあります。

● 段落を下げる箇所
● マス内での改行方法
● 数字やアルファベットの書き方
● かぎかっこの使い方

原稿用紙のルールを守ると、感想文の完成度が上がります。

●書いた原稿は読み返す

読書感想文を書き終わったら、書いた原稿を読み返しましょう。

読み返すことで修正点に気づけます。誤字脱字や文法ミスがないか入念に確認する取り組みが必要です。声に出して読んでみる、家族や塾の先生など第三者に読んでもらって意見をもらうなどしてもよいでしょう。


京進の中学・高校受験 TOPΣ」「京進の個別指導 スクール・ワン」は中学生向けの読書感想文の書き方も指導しています

難しいと思われがちな読書感想文ですが、書き方の考え方や例文を知っておくと書きやすさが増します。また、文章を書く際には、結論から書く・下書きから始める・比較体験談を交えるといった基本も欠かさないよう心がけましょう。

京進の中学・高校受験 TOPΣ京進の個別指導 スクール・ワンでは、受験対策に加えて読書感想文など宿題に関わるアドバイスも行っています。「何文字程度書いたらいいのかわからない」「この書き方で大丈夫なのか悩んでいる」といった質問にも随時お答えしています。

読書感想文の指導以外にも、脳科学を活用した「リーチング」や「褒める指導」など、子どものモチベーションを高める取り組みに力を入れています。実力を高めていきたい人は、ぜひお問合せください。

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