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子どもの勉強のやる気を引き出す7つの方法と勉強環境・伝え方のコツ

2023.06.09

「受験を控えているので意欲的に勉強してほしい」「子どものやる気を引き出す方法が知りたい」
このような気持ちを持たれる保護者の方は少なくありません。しかし声かけや促し方を間違えてしまうと、子どもは勉強に対して苦手意識を持ってしまうので注意が必要です。

この記事では、子どもの勉強へのやる気を引き出す方法について解説します。学習環境の整え方や伝え方のポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

◆本記事の目次

「勉強のやる気」を引き出す7つの方法

子どもの勉強のやる気を引き出すためには、保護者との関わり方や働きかけが重要です。本人に合った方法を見極めながら、勉強へのモチベーションを高めてあげましょう。ここでは、効率的にやる気を引き出す7つの方法を紹介します。

●目標を具体的に立てる

「勉強をしなさい」と言うだけでは漠然としすぎているため、何から手をつけていいかわからず戸惑ってしまいます。まずは、勉強に対して具体的な目標を立ててみましょう。「1日5ページワークを進める」「45分間勉強する」など、具体的な分量や時間を決めると集中力が高まりやすくなり、やる気アップにもつながります。

また、具体的な目標を決めておけば勉強の道しるべになります。勉強を毎日継続するためには、スモールステップを意識して目標設定するのがポイントです。小さな目標達成を積み重ねることで、達成感を味わうことができます。目標が達成できた時は、努力を褒めてあげることも重要です。こうした声かけが子どものやる気の原動力となります。

●一緒に勉強をする

子どもは誰かが側にいることで安心感が生まれ、モチベーションを保てるものです。勉強している時はぜひ、保護者の方も側で一緒に勉強してみましょう。子どもと同じものをする必要はなく、読書や資格の勉強などでも構いません。大切なのは取り組み方や姿勢を見せることです。こうすることで、口で伝えずともお手本を示すことができます。

一緒に勉強する際は、クイズ形式で問題を出し合うなど、趣向を変えたものも取り入れてみましょう。「学校の勉強は楽しい」と感じてもらえれば、勉強へのハードルをグッと下げることができます。このように、子どもと勉強時間を共有することがやる気を引き出すためには重要です。「一人で受験勉強をしているのではない」と感じることが、がんばる活力となります。

●子どもの興味があるものを勉強に絡める

勉強といっても、机に座って問題を解き続けるだけが勉強ではありません。子どもの集中力が持続しない時は、学習漫画や歌、理科の教材など、興味のあるものを勉強に絡めてみるのも勉強方法のひとつです。こうしたやり方や教材は、楽しみながら自然と知識を身につけられるというメリットがあるので、子どもの興味に合わせて適宜取り入れてみましょう。

●できたことを可視化する

目標を達成できた日はカレンダーにシールを貼るなど、可視化する仕組みを作るのも有効です。達成したものを後から振り返った時に結果が目に見える状態だと、「これだけできたんだ」と実感できて自信にもつながります。記録したり集めたりする行為は子どもの意欲を高めるので、勉強の習慣化にも役立つ方法です。

●プロセスを褒める

目標を達成できたか・できなかったかという結果だけで判断するのではなく、過程を褒めることも大切です。「毎朝早起きして計算をやっていてえらいね」「毎日漢字の書き取りをしているね、がんばっているね」など、プロセスを認めて伝えることを意識しましょう。これは子どもに向き合っているからこそできる褒め方なので、心に響く傾向にあります。

●行動と勉強をセットにする

行動と勉強をセットにすると、効率的に学習習慣が身につきます。例えば、朝起きたらワークを3ページ進める、帰宅したらまず宿題をやる、寝る前に必ず本を読むなど、子どもと一緒にルーティン化してみましょう。ただし、行動は無理のない範囲で設定することに留意します。やるべき行動の負担が大きすぎると、勉強嫌いになるリスクが高まるため見極めが重要です。

●小さな「ご褒美」を用意する

子どもの学習意欲が低下している状態であれば、様子を見ながら小さなご褒美を与えてみましょう。ただし、この時用意するご褒美は「問題集をここまでやったらゲームができる」「宿題が終わったらテレビを観てOK」など、生活に絡んだ小さなものであることがポイントです。おこづかいなどの金銭の報酬やご褒美の多用は、依存性が高まり自発的なやる気を損なう結果につながりかねません。そのため、ご褒美は子どもが嬉しいと思って心が満たされる、ちょっとしたものにとどめておきましょう。

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あわせて試したい勉強のやる気を上げる環境の作り方

子どものやる気を引き出すためには保護者からの働きかけが重要ですが、学習環境を整えることも同じくらい大切です。ここからは、勉強のモチベーションアップに効果的な環境作りのポイントを見ていきましょう。

●気が散るものを片づける

勉強中にゲームや漫画など、誘惑されるものが視界に置かれていないかチェックしてみましょう。目に入るところに気になるものが置いてあると勉強以外のことを考えてしまうため、集中力が低下してしまう原因になります。勉強する場所はスッキリ片づけて、必要なものだけを出すよう習慣づけましょう。

●勉強する場所を決めておく

毎日決められた場所で勉強をすることを習慣化させるのも、やる気を促すためには効果的です。勉強する場所を決めておくことで場所と勉強が条件づけされ、集中しやすくなります。ただし、シーンと静まり返った部屋や、家族の目が行き届かない場所はあまりおすすめできません。適度な雑音があるほうが集中力を高められるケースも多いので、学習場所はリビングを選ぶのがよいでしょう。

リビングだと保護者ともコミュニケーションが取りやすいので、子どもも安心感を覚えます。学習進度や勉強の様子も把握しやすくなるメリットもあるため、勉強がはかどるよう適切なタイミングでの声かけも可能です。ただし、リビングにテレビがある場合はつけると気が散る原因になるので、なるべくつけないのが望ましいです。

●制限時間を設ける

勉強をする際に、あえてタイムプレッシャーを設けるという勉強法もあります。この方法は「効率よく学習したい」「勉強や習い事がある中でも自分の時間を大切にしたい」という子におすすめです。例えばキッチンタイマーを使って、「〇分以内にこの課題を終わらせる」などと目標を決めてから学習をすれば、集中力アップにもつながります。


勉強のやる気を引き出す伝え方のコツ

上記で紹介したやる気を促す方法を試してみようと思っても、やり方・伝え方を間違えてしまっては逆効果です。ここでは、気をつけたい子どもへの伝え方について解説します。

●できたことを褒める

一生懸命勉強をがんばっても、思うように点数が取れないという悩みはままあります。そんな時に、結果重視の声かけをしてしまうと、モチベーションダウンにつながりかねません。子どもを褒める時は点数や結果ではなく、行動を重視することを意識しましょう。具体的にがんばった点や努力したことを認めて褒めてあげると、結果が悪かった場合でもやる気が維持できるようになります。

●命令言葉を置き換える

「勉強しなさい」など、命令的な声かけだと強制的にやらされている感じがして、やる気も下がってしまうものです。そんな時は「勉強をやらなくていいの?」など、自発的に勉強を始められるような言葉に置き換えてみましょう。命令言葉を誘導的な言葉に変えるだけで、受ける印象は大きく変わります。ただし勉強を促す声かけは、伝える頻度に気をつけなければなりません。口グセのように毎回言ってしまうと、鬱陶しく感じてやる気も削がれてしまうものです。まずは子どもが行動するのを待ち、それでもなかなか机へ向かわない場合にタイミングを見て言葉をかけるようにしましょう。


子どもの勉強のやる気を引き出すためには、保護者のサポートが大切

子どもの学習意欲を引き出すためには、保護者からの声かけや促し方、勉強する環境を整えることが大切です。プロセスを褒めて自信がつけられれば、モチベーションを保ったまま学習習慣を身につけることができます。この記事で紹介した7つの方法を参考に、子どもに合ったやり方を取り入れてみましょう。

どの方法を試してみても上手くいかない場合は、学習塾に通うことも検討してみてください。「京進の中学・高校受験TOPΣ」は、脳科学の手法を取り入れた“ほめる指導”で、意欲的に日々の学習に取り組めるよう工夫しています。自信ややる気を促す学習システムなので、勉強の習慣化や効率的な成績アップが期待できるでしょう。無料の体験授業や資料請求も行っているので、まずはお気軽にお問合せください。

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