• 大学受験

赤本の効果的な使い方は?過去問を解く意味や使用時のポイント

2023.06.14

「志望大学が決まったので、赤本を使って出題傾向を把握したい」「赤本を購入するのであれば、使い方を知ったうえで効率的に学びを進めていきたい」

このような思いを持っている受験生や保護者の方もいるでしょう。大学受験に合格するためには、志望校の出題傾向を把握することが必須です。そのために役に立つのが「赤本」です。

この記事では、赤本の意味や役割、活用法、赤本を使うときに押さえておきたいポイントを解説します。志望校合格を目指している方や赤本を使った勉強法を知りたい方は、ぜひ最後まで読み進めてください。

◆本記事の目次

赤本の意味や役割

●赤本とは

赤本とは、教学社が出版している大学入試の過去問題集のことです。表紙が赤い色をしているため「赤本」と一般的に呼ばれています。赤本のほか、駿台予備学校が出版している「青本」や、河合出版が出版している共通テストの過去問集「黒本」も受験勉強時には活用されています。

赤本は、1冊の本に大学の学部ごとの過去問が数年分まとめられており、問題や解答・解説のほかに、大学の概要や出題傾向、対策法などが収録されています。大学によって収録年数が異なる点は、あらかじめ承知しておきましょう。

赤本は、全国の書店やオンライン書店で購入可能です。例年、5月中旬から順次発売されます。

●赤本が入試対策で重要視される理由

赤本が入試対策で重要視される理由は、志望校の出題傾向を掴むための一番の勉強方法とされているためです。過去問の演習をして、出題の仕方や配点などテストの傾向を掴めば、対策がしやすくなります。また、実際の入試問題に慣れたり、自信を持って本番に挑んだりするためにも、赤本の演習は欠かせません。


赤本の効果的な使い方

志望校が決まったからと、やみくもに赤本を使って勉強をしても十分な成果は得られにくいでしょう。時間を決めて問題を解く、解けなかった問題を分析するなど、いくつかのコツを踏まえると理解度は格段に上がっていきます。

ここからは、赤本の効果的な使い方を紹介します。

Step1.実際の試験時間で問題を解く

まず、実際の試験時間で赤本の問題を解いてみましょう。タイマーで時間を測りながら、実際の入試を想定して問題を解き、解き終わったら丸つけをしていきます。

時間を決めて問題を解くことで、自分の現状の実力を把握できるでしょう。このフローを通して、わからない内容を洗い出すことが肝要です。

Step2.時間を延長して解けなかった問題を解く

実際の試験時間で問題を解いて実力を把握したら、時間を延長して解けなかった問題、わからなかった問題を解きましょう。

延長する時間は20分ほどに設定し、その時間を使って解けなかった問題を解き、採点まで進めていきます。このフローを行うことで、わからない問題の把握が明確になるでしょう。

Step3.試験時間内で問題を解ききるにはどうするか分析する

時間延長したうえで問題を解き終えたら、試験時間内で問題を解ききるにはどうすればよいのかを分析します。最大限得点するために解ける問題から優先的に解いていく、配点が高い問題から解いていくなど、問題の解き方に関する戦略を練っていきましょう。その際には、Step1とStep2の差をどうやって埋めるか考える作業が重要です。

あわせて、出題傾向や問題の難易度、配点の傾向、出題形式なども確認しておきましょう。総合的な観点から、最大限得点するにはどうすればよいか、大問ごとの時間配分や解く順番などの作戦を丁寧に立てることをおすすめします。

Step4.間違えた問題を解き直す

分析が終わったら、あらためて間違えた問題を解き直しましょう。どうしても自分で解けない、解説を読んでもわからない場合は学校や塾の先生に解き方を解説してもらい、確実に理解することが大事です。

後で見返せるよう、解き直しノートを作るのもおすすめです。

解き直しノートの役割や作り方はこちらをチェック

Step5.わからない問題がなくなるまで赤本を解く

間違えた問題を解き直して解法を把握したら、わからない問題がなくなるまで赤本を解きましょう。わからない問題がなくなったら、時間内に合格点(理想は満点)を取れるようになるまで解き続ける作業に進みます。わからない問題がなくなれば、自信も徐々についていきます。

Step1からStep5の流れをスムーズに進めるためにも、なるべく赤本に書き込みはしないようにしましょう。もしどうしてもメモを残しておきたければ、コピーを取るのがおすすめです。

資料請求・お問合せ


赤本を使うときに押さえておきたいポイント

赤本を使うときには、ポイントがあります。使うタイミングや何年分を解くかを知っておくことで、効率的に学びが進んでいきます。

ここからは、赤本を使うときに押さえておきたいポイントを解説します。

●赤本を使うタイミング

最初に赤本を使うタイミングは、「志望校が決まったら」です。まずは、志望校の入試でどんな問題が出るのか過去問題の傾向を掴んでおきましょう。これにより、現状の学力や、どのくらい問題を解けるのかを把握できます。

出題内容の把握は、受験勉強の方向性を決める作業においても必要です。自分の弱点を知っておき、苦手な問題や分野を克服するための学習を進めていきましょう。「京進の個別指導 スクール・ワン」は、大学受験の実践的な指導を行っています。苦手科目をなくしたいものの、具体的な勉強方法がわからないという方はぜひ講座をチェックしてみてください。

ひとりひとりの回答時間の使い方まで指導する!京進の個別指導スクール・ワンの過去問対策講座【実戦トライアル】はこちらから

●赤本で解く問題量の目安

赤本で解く問題量の目安は、第1志望の大学であれば5年から10年分ほどです。最低でも5年分は解くのが望ましいでしょう。古いものは学校の図書室にあることもありますが、赤本専門の古書店などで購入することもできます。

第2志望や第3志望など併願校についても、3年分は解いていたほうが出題傾向を把握しやすくなります。また、国語や数学、英語など各教科でどのような問題が出てくるのかについても、最新の問題を解くことで各学校のトレンドを掴みやすくなるでしょう。


赤本の使い方を押さえたうえで個別指導塾に通うのもおすすめです

大学受験合格を目指すためには、「赤本」の活用が欠かせません。志望校での入試ではどのような問題が出るのかなど傾向を把握しておくことが合格への第一歩でしょう。

傾向を把握して受験勉強を進めることで、学びの効率は飛躍的に高まります。高校3年生の限られた時間をどう活用するかによって、その後の結果が大きく変わるのです。他の受験生と差をつけるためにも、意識的に早め早めに動きましょう。

赤本を使いつつ、さらに勉強の効果を高めたい方には、個別指導塾や学習塾の活用もおすすめです。「京進の個別指導 スクール・ワン」は、先生1人に生徒2人の体制をとっており、子どもひとりひとりが着実に実力を高めていくためのサポートを行っています。受験に関わる情報や知識も提供しつつ、推薦入試から私立一般入試、国公立入試にいたるまで、時期に合わせて適切な指導を行ってきました。

ひとりひとりの目標に合わせたぴったりの学習計画をご提案していますので、合格に向かって効率的に勉強を進めたい方はぜひお問合せください。

京進の個別指導スクール・ワンの授業を無料でご体験いただけます。

「京進の個別指導 スクール・ワン」を詳しくみる

資料請求・お問合せ