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英語のリスニングが上達するコツ!試験対策になるトレーニングは?

2023.11.02

「英語の読み書きはできるけれど、聞き取りができない」
「英語のリスニングの学習方法がわからない」

このように、英語のリスニングに対して苦手意識を持っている方もいるでしょう。定期テストや大学入試でもリスニングがほぼ必出になっている昨今、英語の成績を上げるためにはリスニングの対策が不可欠です。

この記事では、英語のリスニングが上達するコツや、試験対策に必要な学習方法を解説します。英語のリスニング対策をしたい方はぜひ参考にしてください。

◆本記事の目次

リスニングで思うように点が取れない人の特徴

リスニングに苦手意識があり、英語が上手く聞き取れない原因は人によりさまざまです。まずは、苦手と感じている理由をピックアップして分析するところから始めてみましょう。理由がわかったら、適切な対策をとって少しずつ苦手を克服できるよう練習することが大切です。

ここでは、リスニングで点が伸び悩む人の特徴を紹介します。自分がどれに当てはまるかチェックしてみてください。

●単語や英文法の理解が追いつかない

聞き取れる英単語があっても正解にはたどり着けないケースです。例えば、問題の中にわからない表現や単語が混ざっていると、音声は聞き取れていても英文の意味やニュアンスを理解することができません。この場合、英単語の語彙力と文法力が足りていない可能性があります。リスニングで英語を聞き取るための基礎を身につけるためには、これらを強化する必要があるでしょう。

●英語の発音が聞き取れない

英語の音声や発音を聞き取る力に問題があるケースもあります。後からリスニングの文章が書かれたものを読めば、英単語の意味もわかるし理解もできるけれど、リスニングは聞き取れないという場合は、これに当てはまるでしょう。発音を間違って覚えていたり、英語特有のイントネーションやアクセントが英単語と結びつかなかったりすると、英語を聞いても簡単には理解できません。繰り返し正しい発音の英語を聞いて、発音と英単語を紐づけていくと克服につながるでしょう。

●聞き取りながら理解するまでに時間がかかる

リスニング中に英語を日本語に変換してしまうと、リスニングのスピードに追いつけず、理解が間に合わなくなってしまうケースがあります。大学入試などのリスニング試験は、限られた時間で英語を聞き取り、理解しなければなりません。そのため、和訳をせずに英語の語順で英文を理解することが、スピードアップのカギとなります。英会話を通常のスピードで理解するには、英文から日本語文に訳そうとせず、単語ごとに訳す方法がおすすめです。


リスニングを上達させるためのポイント

リスニング力を効率的に向上させるには、いくつか確認しておきたいポイントがあります。ここからは、英語を聞き取るために身につけたいスキルやコツを解説します。

●聞き取る力をつける

リスニングを上達させるうえで必要不可欠なのが、英語を聞き取る力です。英単語やフレーズがわかっていても、肝心の単語自体の発音や発音ルールを知らなければ、理解することができません。そのため、まずは単語や文法における英語独特のイントネーションを知り、発音記号などをしっかり見て正しい発音を学び、英語を聞き取る力を発音学習を通して高めることが大切です。

●英語のまま内容を理解できるようになる

聞き取る力がある程度身についてきたら、次は内容を理解する力を高めていきましょう。その際、英語を英語のまま理解する英語脳を鍛えることが重要になります。例えば「I live in Tokyo.」という英文を聞いたときに、「わたしは東京に住んでいる」と日本語に変換しようとすると、後ろから戻り訳をすることになります。英語と日本語では語順が異なり、理解する際に日本語に訳す癖があると英文を最後まで聞かなくてはならず、リスニングのスピードについていけなくなるので弊害です。リスニング力をアップさせるためには、「わたしは住んでいる東京に」といったふうに、聞き取ったままの単語の順で理解し、英会話のスピードに慣れる必要があります。

●読解力を高める

書かれている英語の文章が読解できなければ、当然それをリスニングで聞いても理解できません。そのため、読解力を上げることもリスニングにおいては重要です。リスニング練習と並行して、参考書や問題集を使って長文読解を行い、読解力を高めましょう。

●リスニングの訓練を毎日続ける

いくらリスニング教材などを活用しても、リスニング力は一夜漬けで身につくものではありません。英語のリスニングは、毎日続けることが上達につながります。1日15分などの短時間でも、ネイティブが話す英語を聞いて耳を慣らしておくことが効果的です。例えば、海外のニュースやインタビューの音源などが教材として活用できます。スキマ時間を上手く使って、英語の音声を継続的に耳にすることを習慣化させましょう。

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リスニングが上達しにくい勉強方法

リスニング力を上げるためによかれと思って行った英語学習法が、実は上達を妨げているというケースもなきにしもあらずです。下記に3つの上達しにくい勉強方法を紹介しているので、自分のやり方に当てはまるものがないかチェックしてみてください。

●洋画や洋楽を使って勉強している

海外の映画や音楽が好きで、リスニングの勉強に使っている人は注意が必要です。洋楽の場合、英単語を音楽のリズムに合わせて覚えてしまいがちで、普段の英語の会話リズムとは異なるため応用が難しくなります。また、洋画の場合は、試験では登場しないフランクな会話表現やスラングが混じっていることも多く、リスニングの勉強には不向きです。会話のスピードも速く、正しく聞き取りづらいことも多くあるのであまりおすすめできません。リスニング対策をしたいなら、大学入試や定期テストで活用されやすい学術系、もしくはビジネス系のコンテンツやニュースなどを取り入れるようにしましょう。

●教材を聞き流している

英語教材をBGMのようにかけ流しているだけでは、リスニング能力は向上しません。なぜなら、リスニングはただ聞くだけではだめで、聞き取った英文の意味を理解しなければ得点に結びつかないからです。英語教材はただ聞き流すのではなく集中して聞き取るようにし、さらに文脈やわからない単語も理解できるまで繰り返し何度も聞くとよいでしょう。

●使っている教材が難しい

使っている教材のレベルが自分に合っておらず難易度が高いものだと、聞き取れない単語やフレーズが多くなり、理解までに時間がかかってしまいます。また、難しくて解けない問題が増えるとモチベーションの低下にもつながりかねません。最初は自分の現在のリスニングレベルに合った教材を選び、スモールステップで少しずつ理解できる問題を増やしていく学習方法がおすすめです。


リスニングが上達していく効果的なトレーニング方法

リスニング力を伸ばすためには、それぞれのフェーズに合わせた効率的なトレーニングが必要です。ここからは、リスニングを上達させるために押さえておきたい5つのトレーニング方法を紹介します。

●発音変化(リエゾンなど)の理解

英語の発音ルールを理解することで、英語特有の音が聞き取りやすくなり、リスニング力の向上につながります。ネイティブの場合、英語で書かれた通りの発音ではなく、省略したりつなげたりして発声を変化させています。日常会話において、「リエゾン」や「リダクション」などによって発音を変化させることで、言いやすく話しやすくしているのです。

リエゾンとは、単語や音を連結させて発音しやすい音に変化させることを指します。例えば「jump in」はそのまま読めば「ジャンプイン」ですが、ネイティブスピーカーだと「ジャンピン」のように発音変化が起こります。対してリダクションは「good bye」を「グッドバイ」ではなく「グッバイ」と発音するなど、本来発音されるべき音が抜け落ちて発音されるルールです。

これらはほんの一例で、リエゾンやリダクションなどを含む音の変化には何通りものパターンがあります。こうした発音変化のルールを覚えておくと、発音も矯正されるのでスピーキングにも役立ちます。ネイティブ発音をマスターするためにも、後述するトレーニング方法を試してみましょう。

●ディクテーション

「ディクテーション」は独学でもできる英語学習法で、リエゾンや単語の意味を同時に勉強できるため効率的です。ディクテーションとは、リスニングで聞き取った英語を全て書き取る方法で、集中力が必要となります。ディクテーションを繰り返し行い、聞き取れなかったスクリプトを反復学習することで、発声変化やイントネーションの理解を深めることができます。ディクテーションを行うときは一気に全文書き取るのではなく、一文ずつ区切って書き取り、照合する方法がおすすめです。教材を選ぶときは、英文を黙読した際におおむね内容が理解できるくらいのレベルのものが望ましいでしょう。

●シャドーイング

「シャドーイング」とは、英語音声を聞きながら0.5~1秒遅れで追いかけてリピート発声し、正しいリズムやアクセントを学習する方法です。インプットとアウトプットが同時に行え、リスニング力の他にも語彙力の強化やスピーキング力の向上など、英語力の底上げも期待できます。リエゾンやリダクションといった発音変化も、身を持って体感することができ、理解が深まります。シャドーイングをする際は、テキストを見ずに行うのが基本です。このとき、自分のシャドーイング音声を録音しておくと、リズムやイントネーションの振り返りに役立ちます。シャドーイングができるスマホアプリなどもあるので、インストールしてスキマ時間に活用してみましょう。

●リピーティング

「リピーティング」とはその名の通り、英語音声の後に続いて同様に発音するトレーニング方法です。シャドーイングと同じように思いますが、シャドーイングは音声を止めずに発声を続けますが、リピーティングは音声を区切って決められた範囲の英語を真似るという違いがあります。

リピーティングはシャドーイング同様、スクリプトは見ずに行うのが効果的です。CDなどの音源を元に発話を繰り返し行うことで、正しい発音や発音変化への理解が深まります。その際、ただ復唱するのではなく、スムーズに言えなかった箇所やつまずいたところをしっかりチェックし、正しい発音やリズムをマスターできるようにしましょう。また。リピーティングは、自分の短期記憶を頼りに聞いた英文を音声で復唱する方法です。そのため短期記憶の強化や、英語の語彙や英文を長期記憶として定着させる効果も期待できます。

●精聴と多聴

リスニングの上達には、一語一句を丁寧に聞き取る「精聴」と何度もリピートして英語音声を聞く「多聴」を組み合わせるトレーニング法も有効です。リーディングは英語を聞き取る耳をいかに育てるかが、得点アップのカギを握ります。

精聴は1つの教材の内容を丸暗記できるくらい聞き込み、アクセントやニュアンスの違いなど細かいところまで理解を深めます。ただし精聴は時間がかかることと、アメリカ英語の教材で学習した場合はイギリス英語のリスニングに対応できなくなるなどのデメリットも生じます。深堀りしてしっかりマスターしたいときは、英語の音に集中できる精聴を活用しましょう。

一方、多聴は質より量を重視して大量に英語音声を聞き、英語に耳を慣らすことが目的となります。1つの教材に集中するのではなく、たくさんの教材を順に聞き流して話の大まかな内容を理解するというスタイルです。気軽に行えるので取りかかりやすい反面、広く浅い学習になるので精聴と比べるとリスニングの質はやや劣ります。

このように、どちらか片方に偏ると量と質のバランスが崩れてしまうので、精聴と多聴は自分のレベルやライフスタイルなどに合わせてバランス良く組み合わせて行うようにしましょう。


受験で使える!得点につながるリスニングのテクニック

リスニングの練習をして英語を聞く耳を鍛えたのであれば、それを受験や定期テストに活用したいですよね。しっかり得点につなげて英語の成績をアップさせるためにも、リスニングを受ける前にコツを身につけましょう。最後に、点数アップに効果的な、リスニング問題を解く際のテクニックを紹介します。

●音声が流れる前に問題文をじっくり読んでおく

リスニングには必ず、問題文や選択肢があります。その答えは必ずリスニングの中で明らかになるため、解答の合間やインターバルを利用して問題文を先読みしておきましょう。先読みをすることで、聞かれることや注意して聞くべきところがある程度イメージできるようになります。「いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どのように」の5W1Hに注意すると、内容が掴みやすくなるのでチェックしておきましょう。

●重要な情報はメモを取って残す

大学受験などのリスニングでは、英語音声が一回しか流れない問題もあります。そのため、問題文を先読みして、出題される可能性が高い情報は事前にメモを取って残しておきましょう。特に、疑問詞や人物名、感情を表すフレーズ、数字などは重要です。メモを残すときは、やみくもに書き散らすのではなく、一連の流れがわかるように時系列で書いておくと見直しがしやすくなります。また、リスニング中に仮にわからない単語がでてきた場合には、そこで立ち止まらず、今流れている英語音声に集中しましょう。わからない箇所に固執すると、メモが後手に回って大切な部分を聞き逃してしまいます。
リスニングにおけるメモ取りは、ぶっつけ本番でできるものではありません。普段から英文を聞きながら、大事な部分を取捨選択してメモを取る練習をしておきましょう。


京進の中学・高校受験TOP∑」「京進の個別指導 スクール・ワン」はリスニングのコツや学習方法を指導しています

英語の中でも苦手意識を持たれがちなリスニングですが、聞き取り方のコツや正しい学習方法を確実に身につければ高得点も夢ではありません。英語を聞き取る耳を育てるのはもちろん、聞き取った英文を理解するためには英文法や長文読解などの基礎英語力の底上げも必要です。

京進の中学・高校受験TOP∑」「京進の個別指導 スクール・ワン」では、中学生・高校生の受験対策はもちろん、リスニング上達のための勉強法のアドバイスも行っています。また、脳科学に基づく学習方法やひとりひとりの進路に合わせた指導も魅力です。

経験豊富な講師陣が丁寧に寄り添い学習をサポートしますので、「英語が苦手」「成績が伸びない」などお気軽にご相談ください。また、無料体験や資料請求もいつでも受け付けています。ぜひ下記よりお問合せください。

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