2021年10月

京進の原点と学ぶ姿勢

私が教育業界に関わって、はや45年が経過しました。

前回のメッセージでは、京進がこれからの数年、「将来性と収益性」に重きを置くことや「質と量とスピード」も大切にすること、そして偏ることなくバランスを保って両立することが重要だとお伝えしました。京進の原点である教育についても、「教えること」と「育てること」のバランスはもちろん大切なのですが、「教えること」と「育てること」に関しては、常に「育てること」が前提に「教えること」が成り立つのだと考えています。

「教育=教え育てる」とは、社会の中で自立して生きていくために必要な術、例えば、常識であったり、礼儀であったりと、様々な知識を身につけさせることに他なりませんし、京進の教育もそうあるべきだと思っています。全従業員が持つ「京進ハンドブック」に謳われている、「時間、約束事は必ず守ろう」「謙虚さと礼節をわきまえ、心豊かな人になろう」「あいさつは、明るく元気よく自分からしよう」などは、正に教育の根っこにあたる部分だと確信しています。

私は、教育について話す際に、教育の「きょう」の字を「共」とすることが多くあります。「共に学ぶ・共に育つ」ことが教育の本質で、相手が誰であっても共に学ぶ姿勢を忘れないことを大切にしているからです。また、学習については「がく」の字を「楽」と書き、「らく」とも読めることを合わせて、「たのしく、らく」に学ぼうと呼びかけています。何事にも継続に一番なのは、楽しく、楽であることだと多くの人が体験的にご存じでしょう。

自分自身に対しての教育にも同様に、己の何を育てたいのか、どんな知識を吸収していきたいのかを考え、「たのしく、らく」に(決して逃避には使わず)実行していくことが重要です。これを念頭に、京進で働くひとりひとりが自分に対しての教育と学び続ける姿勢を持つことが全体の人材育成の根幹につながります。この先、京進グループを「ステキな大人が増える未来をつくる」企業へと成長させるよう、楽しんで取り組みたいと思っています。

 

代表取締役社長 福澤 一彦

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